裏表ガールも恋をする
#8 悲劇
次の日。早速それは起きた。
「結菜ちゃん、ちょっといい?」
『え、うん。大丈夫だよ!どうしたの?紗江~Sae~ちゃん。』
席で、楓と話しているところに、紗江ちゃんがきた。
紗江ちゃんは、竹宮~Takemiya~紗江。
クラス…いや、もう学年かな?学年で大きな権力をもっていて、大分恐れられているような子。
もう、紗江ちゃんの言うことを聞かない人なんて、ほとんどいないと思う。
「あーー、ここだとちょっとね。場所変えよ?」
今、教室には颯太がいなかった。最近はひと時も離れなかったのに。タイミングがいいのか悪いのか…。