裏表ガールも恋をする
あぁ…。
女のこういうのめんどくさいから、キャラ作ってたのに。
やっぱ、颯太ほどの人気者になると、そんなの通じないんだ。
嫌がらせから逃げるために、このキャラ作ったのに、今は、キャラのせいで散々だ。
本当、女って………どうしようもない。
…初めて、怖いなんて思ったかも…。
そんなことを考えているうちに、私の体にも限界がきていた。
頭も何度も蹴られたみたい。
…あぁ。どうしよう。頭がまわらなくなってきた。目の前が白くなってくる。
なんか、気失った方が楽になれるかもしんない。って思えてきた。
「結菜っっ!!!」
「ちょ、ぇ、か、ざまく…んーーーー」
あれ、颯太の声がする??
気のせいかなーーー。
「結菜!!結菜っっ!!!ーーーー」
私の名前を呼ぶ大好きな声を最後に、私は意識を手放した。