裏表ガールも恋をする


「無理すんなよ。…怖かったんだろ。」

そう言って、颯太は震える私の手に手を伸ばしたけど、すぐに引っ込めた。


え?。そう思ったけど、私が周りを見たことで、そんなのは頭から消えて行った。


『え、ここ、学校じゃない…。て、え?ここ、え?なんで?』

「気づくの遅えよ。」


私がいたのは、私の家のベッドだった。



『そんな、家に帰るほどの大怪我だった?』

「痛みで分かれよ。全治3週間。」


どうやら、私の意識が戻るまでの間に、病院に連れていかれていたらしい。



…にしても、全治3週間。

それは…痛いはずだよね。


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