裏表ガールも恋をする


「…あははは。なにそれおもしろーい!何とも思わないんだったら、私なにしてもいいんだー!」


真っ先に反抗してきたのは、紗江ちゃんだった。


『別に…「竹宮。」


突然だった。

突然、それまで黙っていた颯太が口を開く。


「風間くん、どう…「もういいだろ。」

「え?」


「竹宮。行くぞ。」


颯太はそのまま、紗江ちゃんを連れて教室から出て行ってしまった。


クラス全体が颯太たちが出て行ったドアを見つめていて、そのあと様子を伺うように私を見てきた。


…とても、居心地がいいものじゃない。


< 222 / 373 >

この作品をシェア

pagetop