裏表ガールも恋をする
ピピピピー。ピピピピー。
メールが届く音で目が覚めた。
登校した日から、丸5日。
…だんだんと普通に歩けるようになってきたのを、素直に喜べない自分に嫌気が差す。
…学校なんて、別に行かなくていい。
最近は、そう思うのが当たり前になってきた。
『メール…誰だろ…』
携帯の電源を入れ、新着情報を確認した瞬間に、私は携帯を切った。
…なんで?
いまさら何の用が…あるの?
…見たくないよ。見るの…怖いよ。
なんで今になってメール送ってくるの?
『………颯太。』