裏表ガールも恋をする


結構長い間冷やして、やっとでマシになってきた赤い目。

…普通に戻るにはもう少し時間がいるかも。


結局私は、既にいくつかの授業が終わってしまっている時間に家を出た。


こんな大幅な遅刻は初めてだ。


そんな時間でも、足を速めないのは、走るのにまだ慣れていないから。っていう理由だけじゃなくて

学校に行ったら、隣の席に颯太がいるっていう現実が確実に私の足を重くしていたんだ。


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