裏表ガールも恋をする


「…それでも俺は、ずっとお前のことが好きで、忘れられなくて。
今回の俺の選択でも、結局、お前のこと傷つけたよな。

…もう泣かせないから。
だから、全部終わらせたら…

もう1回俺と、付き合って。」


…そんな、そんなことがあったんだ。

でも。これを聞いて、いろいろとつながった気がする。


…いきなり過保護になって私から離れようとしなくなったのも。

…いきなり離れて、連絡が取れなくなっちゃったのも。


全部、私を思っての行動だったんだね。


『…ありがとう。颯太。颯太は、ずっと傷つきながらも私を思っててくれたんだね……。

…私、別に傷ついたっていいよ。
どれだけ傷つけられたって、颯太がいたら立ち直れるもん…。

颯太さえいてくれれば。大丈夫だから。

…私ともう1度付き合ってください。』


< 330 / 373 >

この作品をシェア

pagetop