裏表ガールも恋をする


とりあえず、私たちは肩を並べて教室に戻った。

今は昼休み……だったらしい。


だいぶ授業サボったよね。苦笑



『えと…心配おかけしました。』

私が、なんて言えばいいかわからず、とにかくそんな言葉を呟いたときに、目の前の楓の目から涙が零れているのを見た。


『あ、え…ご、ごめん…?』


「……ほんとだよぉ…っ……。どんだけ心配したと思ってんの…!…あんたたち全然っ…関わろうとすらしなくてさぁ………!!」


そして、楓は散々文句を言った後に、

「……よかった…。」


と言って笑った。


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