裏表ガールも恋をする


そのあと、あっさりどいてくれた颯太は、私から少し離れた位置に座った。


『もぅ、颯太変だよ……。』

「変じゃねーし。」


……変だって。


『距離とったり、いきなり…き、す……してきたり、今みたいな、こ……と。してきたりしてさ。』

「そりゃお前。俺も、健全な高校生男子だから。仮にも惚れてる女がそんな可愛い表情して近くにいたら……理性なんてあっけなく飛ぶって。今だって、これ以上近づいたら俺、なにするかわかんねぇよ?」



意味がわかった私は一気に真っ赤になった。


『……なっ。な、ななななんてことっ!言ってんの……!!!』


やばい…すごい変態発言してるのに、私ちょっと嬉しいなんて…。


…おかしいわ…。

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