裏表ガールも恋をする


「俺さ、こんなギリギリの状態で、理性保つなんてさ、よっぽどお前のこと好きなんだよ。好きすぎて触りたいけど、傷つけたくない。」


颯太の言葉を聞いて、颯太の髪をいじっていた私は手を止めた。


『……そんな恥ずかしいことばっかりいうと、私だって我慢できないよ?』


そう言って、私は真っ赤な顔を隠すこともせず、颯太に触れるだけのキスをした。


離れようとすると、後頭部に颯太の手が回っていて、颯太のおでこと私のおでこがぶつかる。


「…んな、可愛ことばっかりして、もう俺、知らねーからな。」


そして、私は、颯太の甘いキスを受け入れる。


< 340 / 373 >

この作品をシェア

pagetop