裏表ガールも恋をする


身体中、いたるところ。

ほんとに不規則に包帯を巻き、顔には眼帯をつけた。


『おお、お化けに見えるわ。』

「せっかくの可愛さがもったいないけどね」


残念そうに言う女子たち。

そんなクラスメートを見て、私は微笑んだ。


『あはっ。みんなありがとうね!』


あの騒動以来、1度も姿を現さなかったゆるふわ天使が突然現れみんなが驚く。


『…今日は宣伝と言うことなので、封印解いちゃいますっ!』

「おお!久々ー!」

「普通の結菜ちゃん見てからだと面白いねー!」


面白いってなんやねん!

そう思いつつも、私は笑顔で返す。


『それじゃ、いってくるねっ!!』


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