裏表ガールも恋をする


…とまぁ、自分と戦って、なんとか睡魔にも勝利することができた。

戦ってたから、授業内容なんてすっからかんだけどね。


「ゆーいーなぁーー。」


うわ!楓!!!逃げるの忘れてた…。


「まじ眠いんだけど。…ってなに、なんでそんな警戒してんの。」


…お?まさかのもう怒ってない系ですか。眠すぎて怒り飛んでったかな。


『いや、うん。なんでもない。』

「あそ。そいやー、颯太君いないね。」


颯太君という言葉に異様に反応してしまうのは気のせいだと思う。


『…へ、颯太君?あ、そ、そうだね。』

「なに虚どってんの。なんかあった?」

『なっなんもない!!!』


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