紅 き 瞳
1番最初に思い出したそれは、人間とは思えない瞳。
それから、じわりじわりと……
幼い頃の記憶が甦るように、一つ一つ思い出していった。
綺麗な男の事も……
金縛りのような現象も……
甘い香りも……
熱を持った紅い瞳も……
だけど、私が思い出せるのはそこまでで後の記憶は途切れたまま。
そこまで出てきてはいるんだけど、思い出せない。
────ズキッ…
その時突然、首筋に痛みがはしった。
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