紅 き 瞳
「ナオ、これはどういう事だ?俺は、迎えは要らない……と言ったはずだが」
俺の命令を無視するなんて、いったいどういう事なんだ………。
計画外の出来事に驚きを隠せずに動揺している俺は、出来るだけ冷静を装いながらも、怒りを剥き出しにした。
怒りは、圧力となり周りの者たちに被害をもたらした。
大勢いた兵士たちが、後ずさりを始めたり、耐え切れずに逃げ出したり………。
挙句の果てには、呻き声を発しながら倒れこんだり。
そんな中で、たった1人、ナオだけがが平気な顔をして立っていた。
「ナイト様、怒りを静めて下さい。理由は、おって説明いたしますので、今は早く」
ナオはそういうと、魔界だけに生息する鳥「ゴーストホース」の馬車に押し込んだ。