紅 き 瞳




「レイさまのご命令です」




淡々とした口調の直。





そうだと思ったよ。






魔界で一番の権力者は、もちろんこの国の王。


そして、二番目に強い権力を持つものが俺の父だ。


それから三番目が俺だ。




とは言っても、俺の父は王のたった一人親友だから



実質、王と同じ……いや、それ以上の権力をもっている。





そんな父の命令を誰も拒む事は出来ない。




ナオであっても………。







俺であっても…………。








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