紅 き 瞳





「親父はなんて言ってたんだ?」





もう何年も俺をほったらかしにしている親父がいきなりこんな事をするなんて……。





計算深い親父の事だ。




何か考えがあるに違いない。





親父の信頼しているナオなら、なにか知っているかもしれない……。





そう思って直に聞いてみた。





だけど、





「………お答えできません」




帰ってきたのは冷たい一言。







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