3.14cmの恋

あの出来事以来、彼と接触することは
なかったがある日…

うわぁあ、先生呼んでこなきゃ〜!

いるかな?靴履く時間ないから
もう裸足で外でちゃお!っ

急用で私は顧問の先生を呼びに
外へかけだした。

『小枝先生〜!!』

先生は全く気づかない。

「あぁ、もう!全然だめだ〜」

その時だった。

「何で裸足なの?」

突然また話しかけられた。

振り返ると、あいつだ!

夏川翔太!

「え、いや先生呼びに…」

すると彼は口元を少しあげて
クスっと笑っている。

そんな顔もするんだ…。

その日以来私は夏川君が
視野に入ることが多くなった。
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