ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
気付いたら夜になっていた……
遥「ったぁーーーーーーー!!!
ってか、熱いっっっ!!!」
傷口が焼けるように痛い
土方「起きたか?」
遥「歳……………………」
左之「俺らもいるぞ」
遥「あ……お疲れ様」
新八「大変だったんだってな……」
土方「おまえ等がいてくれたらな……」
新八「悪いな……」
土方「いや…大丈夫だ」
遥「お腹空いた………」
総司「何時だって食い気だね……」
遥「土方…総司…ありがとう」
土方「よく頑張ったな……」
遥「えぇ…多分…死ぬときより痛かった」
平助「っっっ!!! そんなにっ!」
遥「撃たれたときは……直ぐに眠くなったしね……」
土方「もう大丈夫だ……よく休め」
遥「ありがとう……あ……左之達、お風呂入りたいよね……お湯沸かしてなかった」
平助「そんなん、俺でも出来るから……安めって…………」
遥「スミマセン…………………………
平助…………絶対………私の前から
いなくなんないでね…………………」
平助「何だよ………急に……」
遥「みんなが死ぬ夢見た…………
左之も 新八も 総司も 土方も
絶対死なないで。生きて…」
土方「俺らは武士だ」
遥「生きても武士だよ」
土方「死は恐れない」
遥「じゃ、私も死ぬ」
土方「はぁ?」
遥「新選組と共に死ぬ」
土方「何なんだよ」
遥「別に……?決意表明……」
遥「あ……平助……いつ江戸に行くの?」
平助「もうじき」
遥「九月三十日」
平助「は?」
遥「その日に行くんだよ……」
平助「あ…そぅ…」
遥「私も行っちゃ駄目?」
土方「駄目」
総司「歩ける体じゃない!」
遥「あぁ~あ~……試衛館見たかったなぁ~~~」