ー 遥彼方 ー 新選組と共に……



   伊東「未来から来て、さぞ皆さんから重宝されてるんでしょうね…刀もろくに握れないあなたが何故新選組にいるのですか」

  遥「一度入隊したら離隊は出来ませんから……それに私の自慢は銃ですので…」

  伊東「蛤門では随分と面白い事をなさったとか……クスッ! お陰で捕縛され拷問…さぞ辛かったでしょう」

  幹・遥「(ピクッ!)…………………………」

   総司「土方さん、戻って良いですか?」

   土方「あぁ。戻りたい奴は戻って良いぞ~」

   総司に手を引かれ、戻ろうとした遥

   伊東「逃げるんですか?杉浦さん」

   遥「何かご用ですか?」
   
   伊東「私と張り合えないのに幕府と張り合うおつもりで?」

   近藤「伊東さん!初日からどうしたんですか!ささ…呑みましょう」

   近藤と土方に顎で行けと促される

  遥は…泣きそうな顔で土方と近藤を見た

  左之「行くぞ!遥!」

   左之は遥を担ぎ、広間を出た

   ポロポロポロポロ  ポロポロポロポロ

  新八「何なんだっ!あの伊東の野郎!」

  家に入り、左之が、お酒を持って来た

  遥「まず煙草!何だよ……あのクソ野郎っっっ!!!」 シュボ!煙草に火をつける

  左之「何たくらんでやがる!あの野郎」

  総司「遥だけを目の敵にしてる

     気をつけてよ……出来るだけ幹部と一緒にいて下さいね…………」

   遥「やっぱり平助は来なかったね…」

   新八「だな……」

 遥「くっそむかつく!くっそむかつく!

      超悔しいっっっ!!!」

  左之「呑め呑め!」

 遥「土方がいなかったら蹴り飛ばしてた」 

  総司「私も抜刀したくなりました」

    何なんだよ……マジで……

  遥「私怒らせるような事やらかした?」
  
  総司「してないと思いますよ?」

  左之「明らかに来た瞬間からお前狙いだったような気がするぞ……」

  新八「あぁ……俺もそう思う」

  総司「一波乱ありそうだな……」

     カチャッ!

   土方「遥!大丈夫かっっっ!!!」

  遥「全っ全…大丈夫です!」グビグビ

  土方「あいつ…何なんだ…腹立つ!」

    ぎゅーーーーーーーー!!!

  土方「庇ってやれなくて悪かった…」

  遥「大変なお仕事ですね……」

  土方「あいつは…危険だ!近付くな!」

 遥「頼まれても近付きたくないわっ!!」

  
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