ー 遥彼方 ー 新選組と共に……



   遥「あぁ。そうそう。嘆願書!」

   土方「建白書っっっ!!!」

   遥「どうでも良い………」

   土方「良くねぇ…………」

   遥「はいはい。建白書を出すって事は、よっぽど部下が耐えてるって事だからね? 権力を利用し、部下の話を聞かないのは独裁者って言うんだよ………」

   土方「偉そうなことを言うなっ!」

 遥「織田信長か?私は苦手とする武士です……見せしめで何十人?何百人の農民を焼いちゃう人です。敵の頭を切ったら脳みそ取り出し、酒を注いで部下に呑ませるひとですよ?

   いくら最強の武士でも……人間としてどうなんでしょうか………………」

   土方「俺は織田信長が大好きだ」

  遥「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」

  土方「は?」

  遥「ホトトギスが鳴く練習をしてる時、織田信長は詠んだんだそうです

   私も……ちゃんと隊務をこなさないと殺しますか?」

  土方「お前はホトトギスじゃねぇ」

  遥「……………………………………

  じゃ、鳴かないホトトギスを逃がしてあげようとは思わないの?」

  私と土方の痴話喧嘩に幹部が廊下に集まってしまった

    ……………………………………


  信長「鳴かぬなら
 
     殺してしまえホトトギス 」

  秀吉「鳴かぬなら

      鳴かせてみようホトトギ ス」


   家康「鳴かぬなら

      鳴くまでまとうホトトギ ス」

   
    ……………………………………



 遥「あなたはどの武士になりたいですか

   私は豊臣秀吉の様な上司が良いです」




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