ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
食事して部屋に戻り、洗濯を干し、掃除して屯所に戻った
平助に胴着を借りて、木刀を渡された
一通り教わって、平助に指導してもらった
遥「負けそうになったら?」
平助「木刀で切り返す」
遥「重いから…早く打ち込めない!」
平助「仕方ないよ…訓練するのみ」
遥「負けるのヤダ」
平助「負けず嫌いだね」
遥「何でも有りなら何とかなるのに」
土方「ほぉ?実践形式にするか?」
遥「その方が自分を出し切れます」
土方「じゃ、それで行く!誰か新人出ろ」
一人現れたのはまだ16~7歳くらいの男の子
遥「お願いします!!!」と、深々と頭を下げた
新人はペコッと頭を下げ、木刀を構えた
土方「両者構え………始め!!!」
カン カン カン カカン
軽快な音を出し攻めを回避
土方「遥もちゃんと攻めろっっっ!!!」
数分前に木刀握ったばかりの赤ん坊に何言っちゃってんの!!!
次に振り下ろしてきた相手に右足裏で鳩尾を蹴った
よろめいた所で木刀で肩を叩いた
土方「勝者 杉浦! 次」
遥は相手が振り下ろすのを待ち、後ろに回り込み背中を蹴った
土方「勝者 杉浦! 次」
今度は遥から攻めた。だが相手には入らない
横に木刀を両手で持ち、相手に打ち込ませ
下から股間を蹴る
土方「勝者 杉浦! 左之!出ろ…」
カラン カラン
土方「何のまねだっっっ!!!」
遥「左之相手じゃ木刀は邪魔!!!」
土方「やられても知らねぇぞ!」
遥「良い!」
左之「じゃ、俺も素手で行く!」
平助に槍を渡し、前に立った
左之「相手が遥だろうが容赦しねぇ」
遥「臨むところです!!!」
土方「始め!!!」
左之が拳を振り上げ襲いかかった
私はしゃがみ、下から鳩尾に拳をめり込ませた。
左之「くっっっ!」
私は一度距離を取った
左之がダッシュでかかってきた所で
その反動を利用し左之を持ち上げ左之の背中を膝に落とす。
勝負あり!!!
左之は悶絶し、床にうずくまる
土方「勝者 杉浦! すげぇな!」
遥は左之に近寄り背中をさする
遥「ゴメンね……左之………」