ー 遥彼方 ー 新選組と共に……




    土方「今は?して欲しいか?」

   遥「出来れば敵が現れたときにして欲しいけど、多分余裕ないよね~~」

   土方「分からん。余裕があったらしてやる。 お前も不安になるのか~」

   遥「今日は…不安より緊張かな…

     守る物が多いからね……」

   総司「私も抱き締めてあげますから」

   新八「俺も」

   平助「俺も」

   左之「俺も」

   土方「左之は屯所待機だろ」

    左之「多分行くだろうな……」

   平助「何で?」

   左之「勘」

  遥「その勘は当たらないことを願います」

   土方「禁門の時のようにはなるなよ」

  遥「今日は大丈夫でしょう……」

 土方「あいつらが来ても平常心で戦えるか?」

  遥「大丈夫。そんな事もあろうかとイメトレはしておきました」

  土方「また分からん言葉」

  遥「あぁ…ごめん。気をつけてはいるんだけどね…。 イメトレはイメージトレーニングの略です。その状況を頭に思い浮かべて頭の中で何度も何度も繰り返し、何を言われても何をされても切り返せるようにするんです。

   寝る前とか、お風呂とか…庭でボーッとしてる時は大抵何かのイメトレしてます」

   左之「いつも頭使ってんのか?」

   遥「使わないんですか?」

   左之「考えるって疲れるだろう」

   遥「……………………………………」

 土方「それは俺もやる。イメトレと言うんだな」

   総司「私もやります」

   一「俺もやる」

   平助「俺も」

   新八「やってないのは俺と左之だけ?」

  遥「戦も何通りも頭の中でやりますよね……」

   土方「あぁ。やるな」

   遥「だから今日も大丈夫です。

     ただ……心配なのは門と階段下の警護……斬られる可能性が非常に高い」

  土方「敵の数が多かったら殺られるな」




   ーーーーーーーーーーーーーー

   
   
   
< 295 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop