ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
土方「今は?して欲しいか?」
遥「出来れば敵が現れたときにして欲しいけど、多分余裕ないよね~~」
土方「分からん。余裕があったらしてやる。 お前も不安になるのか~」
遥「今日は…不安より緊張かな…
守る物が多いからね……」
総司「私も抱き締めてあげますから」
新八「俺も」
平助「俺も」
左之「俺も」
土方「左之は屯所待機だろ」
左之「多分行くだろうな……」
平助「何で?」
左之「勘」
遥「その勘は当たらないことを願います」
土方「禁門の時のようにはなるなよ」
遥「今日は大丈夫でしょう……」
土方「あいつらが来ても平常心で戦えるか?」
遥「大丈夫。そんな事もあろうかとイメトレはしておきました」
土方「また分からん言葉」
遥「あぁ…ごめん。気をつけてはいるんだけどね…。 イメトレはイメージトレーニングの略です。その状況を頭に思い浮かべて頭の中で何度も何度も繰り返し、何を言われても何をされても切り返せるようにするんです。
寝る前とか、お風呂とか…庭でボーッとしてる時は大抵何かのイメトレしてます」
左之「いつも頭使ってんのか?」
遥「使わないんですか?」
左之「考えるって疲れるだろう」
遥「……………………………………」
土方「それは俺もやる。イメトレと言うんだな」
総司「私もやります」
一「俺もやる」
平助「俺も」
新八「やってないのは俺と左之だけ?」
遥「戦も何通りも頭の中でやりますよね……」
土方「あぁ。やるな」
遥「だから今日も大丈夫です。
ただ……心配なのは門と階段下の警護……斬られる可能性が非常に高い」
土方「敵の数が多かったら殺られるな」
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