ー 遥彼方 ー 新選組と共に……



    てつ「はるっっっ!!!」

   土方「意識がねぇ!話してる暇はねぇ!お前等も帰るぞ!」

  立ち止まらず、てつ達を通り過ぎながら話す土方

   げん「肩をやられたんですか?」

   土方「あぁ…血を流しすぎた……」

   てつ「っっっ!!!」ダラリと垂れる左腕…血が地面に滴り落ちる


   土方「くそっっっ!!!」

   総司「壁に寄りかかりながら刀を振るってた時は……きっともう刺されてたんですね」

  土方「あぁ……気付いてやれなかった」

   総司「私もです……………………」
  
 土方「真面目にやれとか言っちまったし」

   総司「はぁ~~~~~~~~~」



   ーーーーーーーーーーーーーー


   
   屯所に戻ると武田が取り敢えず

      遥の止血を始めた

    烝も手伝いサラシを巻いた



    ……………………………………




    土方は近藤、山南へ報告……

   総司は遥の横から離れない……

 塗れ手拭いで、返り血や遥の血を拭き取る

   総司「護れなくて……ごめん……」

   
     ……………………………………



   医者が来て、口に手拭いを突っ込まれ、また焼かれた遥………

     意識がないのに叫ぶ遥
   
   
 四日間熱を出し、五日目に目を覚ました


   遥「(bedだ……助かった……)

    いだぁーーーーーーーー!!!」

  仕事をしていた土方はクルッと遥を見た

   土方「目が覚めたか…………」

 土方はbedに上がり遥の横に胡座をかいた

   遥「……………………………………

    松原さん…谷さんは…平隊士は…」

   土方「葬式が終わり、埋葬した」

      ポロポロポロポロポロ

   遥「顔も見れなかった……ありがとうも……ゴメンなさいも……言ってない……」


 土方「遥………治ったら…墓参り行こうな」


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