ー 遥彼方 ー 新選組と共に……





  土方「アラームは何の日だ……」

   遥「言わねーよっ?」

   土方「此処で抱くぞ」

   遥「断固拒否する!」

   土方「言え……」

   遥「やだ」

   土方「言え…」

   遥「無理」

   土方「俺の死ぬ日か………………」

   遥「……………………………………」

   土方「生き延びられたら一緒になるつもりだったんだな?」

   遥「……………………………………」

   土方「なら心配ねぇ。俺は死なねぇから……………」

   遥「嘘吐きっっっ!!! 頑固者のお前が人の言うこと聞くと思うかっっっ!!!」

   土方「お前もそうだろっっっ!!!」

   遥「じゃあ祝言挙げても子供が出来ても歳の横で戦わせてよっっっ!!! それが飲めないなら祝言は挙げないっっっ!!!」

   土方「子供をおいて戦に行けるわけねぇだろっっっ!!!」

  遥「だから祝言なんて無理だって言ってんじゃんっっっ!!!」

   土方「くそばばぁ!何で黙って俺を支えられねぇんだよっ!!!」

  遥「女は子供産む道具じゃねぇんだよ!」

  土方「そんな事!知ってます!俺の傍にいろって言ってんのが分かんねーのかよ!」

  遥「だからぁ!仕事続けられるなら良いっていってんじゃねぇか!!!」

  土方「子供は?」

  遥「戦が終わってから……そもそも!

    慶喜を説得すれば戊辰戦争も起こらない! 坂本に説得させろよっ!子供が欲しかったらぁ!!!」

  土方「蝉丸…良いか?坂本が今幕府乗り込んだらどうなる………首を渡しに行くようなもんだろう…」

  遥「じゃあ!私が行く!!!」

      ガゴンッ!

  土方「やられに行く気か!!!」

  遥「女殴るなんて最低ーーーーーー!

    私と毎晩一緒に寝るだけじゃ足りねぇのかっっっ!!!」


      ズガガガガン!


   痛恨の回し蹴りを食らわす遥

   土方「お前の何処が女なんだ?あ?

   夜だけか? ふっ!笑わせるな」

   遥「私は……ただ……歳と一緒にいたいだけだよ……何もいらない……歳がいてくれれば……それだけで幸せなのに…………」

      遥は道場を出た 



    ……………………………………



  シ~~~~~~~~~~~~~~ン



   土方「見てんじゃねぇ~~よ……

      稽古しろや……………………」
    




 
< 322 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop