ー 遥彼方 ー 新選組と共に……




  左之「あいつは……やっぱり皆を考えるんだな……」

   女の子「あんな事言われたことないから……ウルッとしてもうた……」

      「良い子やなぁ」

      「恋仲はんは幸せやなぁ」

   平助「働く理由なんて考えなかった」

   総司「遥の恋仲は私です」

   女の子「やっぱり~。沖田はんはいつも優しくしてくれはるから……はるはんも…」

   総司「そうなんですよ~~~。一緒に暮らしてると、色んな彼女が見れますよ?」

   新八「でも、あいつは…怒らせたらこの世のもんとは思えない強さを発揮するんだ」

   女の子「隊士はんですもん」

   君菊「土方はん………遥の傷……」

   土方「拷問か?骨まで出てたのにやった幕府を庇ったんだ…デケェ女だよ……あいつは」

   君菊「土方はんもベタ惚れやね」

   土方「も?」

  君菊「遥も土方はんを大好きやって言ってはったよ?」

   土方「ふっ!そうか………」

   君菊「あの子は誰からも好かれるんやろうね……自分は美しいって言ってても嫌みに聞こえへん。 クスッ!」

   土方「本当に美しいからな…。皆があいつに惚れちまうから俺は大変だ」

 君菊「負けるかもって思った相手は?」 

   土方「上様」

   君菊「はぁ~~~。遥凄いわぁ~」

   土方「俺が勝ったが、祝言を何度申し込んでも断りやがる………」

   君菊「何でなん?」

   土方「戦に出ていたいんだと。後は……俺の事が好きで好きで好きで好きで仕方ないから……ずっと一緒にいたいんだと」

   君菊「ふふふ。くすぐったいわぁ」



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