ー 遥彼方 ー 新選組と共に……





  遥「そうでもないですよ?私より口が達者で適わない相手が一人います」

   慶喜「ほぅ?」

   遥「土方の元恋仲です」

   慶喜「ふっ!土方…お前は強いオナゴが好きなんだな…………」

   土方「いえ……逆のオナゴが好きです」

   慶喜「お前には似合わん」

   土方「……………………………………」

   遥「次の戦を止めたいんです」

   慶喜「いきなりだな」

   遥「今必死に止めています」

   慶喜「止められそうか?」

   遥「厳しい……何故薩摩を疑ったんですか?」

   家臣「幕府を乗っ取られると思った故」

   遥「薩摩の怒りは沸点を超えてます!」

   家臣「は?」

   遥「緊迫してますよ?どうして幕府はいつもいつも部下を信用しないのです!

   死力を尽くして来たのに……

    自分で自分の首を締めてることをご存知ですか?」

   家臣「……………………………………」

   遥「まず、慶喜の許可無く色々動くのは最大の過ちですよ?慶喜の知らない所で250もの部下を死なせたのは痛手でしょう。我々80に対し、そちらは250だったんですよ?そして見回り組は壊滅」

   家臣「あなたの力を知らなかった」

   遥「私ではなく新撰組の力です」

   慶喜「西郷は戦を?」

   遥「はい。あなた達は壊滅します。

         止めないと…………」

   慶喜「お前が此方に……」

   遥「有り得ません!負け戦に部下を無駄死にさせるわけにはいかない。

    あっ!見せたいビデオがある。

        待ってて………………」


    スパンッ! スパンッ!


     ダダダダダダダダダダタ


    慶喜「礼儀正しいオナゴだな」

    土方「申し訳ない…………」





  
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