ー 遥彼方 ー 新選組と共に……



   
  団子屋にて………

   土方「総司は何だって?」

   遥「好いていると言われました」

   土方「そうか……で?」

   遥「はい?」

   土方「何と答えた?」

   遥「何も……」

   土方「何も?」

   遥「答えを望んでなかったようなので……でも、次、酔いつぶれたら抱きたいと言われました…」

   土方「クスッ! お前はみんな食い尽くしそうだな…」

  遥「やめて下さいっっっ!!!

   呑まないようにしてるんです!」

  土方「次呑んでるとこ見付けたら…見張っとかないとな……」

  遥「……………………………………

   私のbedに運んでくれるんですか?」 

  土方「他の奴に食われる前に俺が食うからだよっっっ!!!」

   遥「私は記憶ないから…聞いても良いですか?」

  土方「あ?」

   遥「好きでもない女を抱いて、幸せな気分になれますか?」

  土方「俺は単純だからな…発散できればそれで良い」

  遥「私も…発散ですか…………………」

  土方「ケラケラケラケラ 気になるか?」 

  遥「いえ…と、言うより、傷付きます」

  土方「そうかぁ?」

  遥「島原でしてくれませんか?」

  土方「何故」

  遥「やっぱり仕事ではないので…割り切れないんで…」

  土方「俺とは嫌か?」

  遥「と言うよりあなたに気持ちがないから嫌です」

  土方「気持ちがあれば良いのか?
  
     お前は記憶も無いのにか?」

  遥「……………………………………

         そうですね……

  ま、今は男か酒かと聞かれたら迷わず酒なんで、特定の男はいりません」

  土方「本当に男みてぇだ。抱いてる時は、紛れもなく女の遥だったがな…」

  遥「あぁ。そうですか」

  土方「たまに町に連れ出してやるから

   仕事だけはしっかりやれ!良いな!」

  遥「はい!今日は連れ出してくれてありがとうございました」

  土方「あぁ。帰るぞ!!!」

  遥「はい!」


< 36 / 411 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop