ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
道場での稽古でも……平隊士と同等、いや、それ以上にまで強くなった遥。
暇さえあれば木刀を握っていた。
バトン代わりに回したりもしたが……
左之と一緒に木刀を回す日々
木刀の重みに慣れるのも立派な稽古だと自負している遥。
一度、刀をバトン代わりにしたら…鞘が抜けちゃってね……刀飛んだのよ……
土方に一刻も怒られた
拳骨も三発程頂いた
それ以来、刀は屯所から出るときだけ土方から貰っていく決まりができた。
土方「おい!言ってなかったことがあるんだが………お前が女だと知っているのはお前の家に住んでる面々と斎藤、山崎だけだ!」
遥「嘘でしょっっっ!!!近藤さんと山南さんも知らないのっっっ???」
土方「斎藤は、喉仏がないのと声の高さで知れてしまった……」
遥「普通気付くよねぇ~?ダーリン!」
土方「いや…はにーなら気付かないだろう」
遥「愛情が伝わりませんよ?ダーリン」
土方「ククククク……そうか?目一杯愛情込めといたぞ?」
遥「そうですか。じゃ、失礼しますね……ダーリン」
土方「とっとと行け……はにー」
遥「私とあなたの間には温度差があるようですね……浮気させていただきます」
土方「早く行けよっっっ!!!」
遥「ケラケラケラ……良かろう………」
土方「何様だっっっ!!!」