ー 遥彼方 ー 新選組と共に……
歩ける状態じゃなかった為、駕篭で送られた遥
遥「は……恥ずかしい……這ってでも自力で帰るべきだった………」
屯所に着くと……幹部全員揃って出て来て立て膝をつき頭を下げた………
慶喜によって抱き上げられ、土方に手渡した
幹部「っっっ!!! 遥っっっ!!!」
慶喜「少し話がしたい……」
遥「近藤さん…私の家へ……」
近藤は頷き「はい。上様…此方へ…」
家来は屯所前の警護、慶喜の取り巻きは六人
遥は土方に抱き抱えられたまま…
リビングに通された慶喜は驚愕した
慶喜「お前は何処かの姫かっっっ!!!」
遥「将軍の娘です。あ…将軍と言っても徳川ではありません」
慶喜「先の世の兵は強いな…戦場でも見かけたが、笑いながら人を斬りよった…」
近藤「恥ずかしながら…杉浦はこの組に無くてはならない男なんで…」
慶喜「男?こいつは女だ」
我が家の住民「はぁ~~~~」
近藤「っっっ!!! 遥が……女…?」
山南「本当…ですか……?」
遥「はい……」着流しをズラし、サラシを見せた
近藤「っっっ!!! 女人禁制だぞっ!歳っ!」
土方「だから…言わなかった…」
近藤「おまえ等も知ってたんだな!」
総司「はい。スミマセン」
近藤「おまえ等の処分は後程…
身内の恥を晒し、申し訳ない
慶喜殿…遥の返還有り難う御座います」
慶喜「此方こそ、拷問にかけ、申し訳ない……詫びと言っては何だが……」
半紙を出した
慶喜「新撰組と言う名を授ける」
幹部一同頭を下げた
新撰組「有り難き幸せ」
漸く新撰組になれた……
土方と視線を絡ませ額と額を合わせて微笑んだ