無口でクールな先輩の彼女
「今すぐ小さい動物用意するのよ!」


カメラマンさんがどこかに電話している。

その光景をボーっと見ていると、


「何ボーっとしてるの!表情柔らかくするマッサージでよしときなさい!」


「…はい」

________

10分後…


「お待たせしました!」

スタッフさんが入ってくるなり、カゴが目の前に置かれた。


「…なんですか?これ」

不思議に思って聞いてみる。


「フッフッフッ…ジャジャーン!」


カメラマンさんがカゴを開けると、可愛らしいウサギが入っていた。


「…可愛ぃ…!」


抱いてみると、すっごい抱き心地が良くて、思わず笑顔になる。


パシャッ!


「いい表情よ〜!」


そう言って撮っているのにも気付かず、俺はウサギとただただジャレていた。


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