時刻んだ愛は消えていなかった
僕が10年以上思い続けた人だったから
だ。
先生が「自己紹介お願いします」と言
い。
彼女は軽く頷き黒板に自分の名前を書く、その字はとても綺麗だった。
「私の名前は王上寺貴愛です。どうぞよろしくお願いします」
「王上寺さんはこれまで外国で暮らしていたんだ。だからわからないことがあったら教えてあげるんだぞ」
すると先生が僕の方を見て。
「瀬野文のよこが空いてるな、1番後ろの窓際から2番目の席に座って」
「はい」
王上寺貴愛は軽く頷き僕の隣の席に座る。