セレクトショップ・ヘブン
「っ……なんでこうなっちゃうかなぁ」

その場にへたりこむ私に声が聞こえた

あの少年の声だ……

(桜さん貴女にもう一度チャンスをあげます)

「へ?」

(貴女にもう一度聞きます。このままあと一日だけの命にするか、時間を遡り100年生きるか)

「……私はこのまま人間のままでお願いします。」

(……そうですか。では明日)

涙をふいた

明日が最後なのだ泣いてなんかいられない朝……

まだこうだいくんは帰ってきてないようだ

机の上に置き手紙を置いて外に出る

【仲直りしたいです。桜の木のある公園で待ってます。】
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