セレクトショップ・ヘブン
声は僕に言った

何もいらないと言うか。
ならお前に私の力をあげよう。

声はそう言うと僕に名前をくれた

ヘブン

変ちくりんだけど初めてもらった名前だった
嬉しかった。
気づくと僕はもう暗闇にはいなかった
小さい店の中の椅子に腰掛けている
何をするのか何をしてはいけないのか
教えられてはいないのに頭に入ってきた。

僕はヘブンになった。

僕もいつかはきっとヘブンを誰かに譲り渡すのだろう
その時僕がどうなるかなんてわからない
だけど僕は今日も店を開く

セレクトショップセブン

それは人生を選ぶ店

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