セレクトショップ・ヘブン
そこは不思議な所だった


上手くは言えないのだけど


「あすか様、貴方はこれから二つの道のどちらかを選ばなければなりません。」


「え?」


「一つは自分が死に親友のあけみさんが生き残る世界。もう一つはあけみさんが死に貴方が生き残る世界。」


「!!…何を言ってるんですか?」


「あすか様とあけみ様は事故に遭いました、そしてどちらかの命は助かる事が決まっています。さぁ貴方はどちらを選びますか?」


【そんな…】


私の頭の中では夢だと思っていたあの事故が駆け巡っていた


「無理です!!私には決められない…」


「それは困りました。では一週間差し上げます。」


「は?」


「一週間で決めてください。では」


「まって!!」


少年がいなくなると同時に目眩がして私は意識を手放した
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