ルッキング・フォー・ラブ ☆リアル・ファミリー☆
22:00過ぎに遥は幸弘の原付を
置いている図書館まで車で送った。
「勉強頑張ってね。」
「うん・・・あの・・・ありがと・・・」
幸弘が車から降りると
「じゃぁ、気を付けて帰ってね。
おやすみなさい。」
にっこり微笑んだ遥は
軽く手を振り走り去った。
幸弘は見えなくなるまで見送ると
原付スクーターで走りだした。
しばらくすると気持ちを抑えきれず
「ウオォー!!」と大声で叫んだ。
重苦しかった明日が急に光り輝いて感じられ、
幸弘は最高に幸せだった。
その日以降、
幸弘はしばしば遥の部屋で勉強をしていた。
しかし一度遥にキスをしようとして「ダメ。」
と軽く断られて以来、それ以上の事を求め
ようとはしなかった。
せいぜい勉強の合間に
膝枕をしてもらうぐらいで、
そんな「いまさらプラトニック」の関係を
二人は心から楽しんでいた。
高校受験の合格発表の日、
第一志望校に合格していた幸弘は
遥に直接伝えようと
図書館にスクーターで向かった。
遥が見当たらないので
幸弘は職員のおばさんに尋ねた。
「すいません、司書の関口さんは
どちらにいらっしゃいますか?」
「・・・?彼女は・・・今日は・・・
休みです。・・・何か御用ですか?」
「いえいえ、大した用じゃないんで。
失礼します。」
大急ぎで遥の家へ向かった幸弘は
玄関扉を開け愕然とする。
「え?あ、あれ?」
家の中は荷物が何も無い空家状態だった。
幸弘は慌てて部屋番号を確認するが
そこは遥の部屋に間違いなく、
ただ表札のプレートは無くなっていた。
訳が分からない幸弘は
うろうろと部屋中を歩き回っていた。
置いている図書館まで車で送った。
「勉強頑張ってね。」
「うん・・・あの・・・ありがと・・・」
幸弘が車から降りると
「じゃぁ、気を付けて帰ってね。
おやすみなさい。」
にっこり微笑んだ遥は
軽く手を振り走り去った。
幸弘は見えなくなるまで見送ると
原付スクーターで走りだした。
しばらくすると気持ちを抑えきれず
「ウオォー!!」と大声で叫んだ。
重苦しかった明日が急に光り輝いて感じられ、
幸弘は最高に幸せだった。
その日以降、
幸弘はしばしば遥の部屋で勉強をしていた。
しかし一度遥にキスをしようとして「ダメ。」
と軽く断られて以来、それ以上の事を求め
ようとはしなかった。
せいぜい勉強の合間に
膝枕をしてもらうぐらいで、
そんな「いまさらプラトニック」の関係を
二人は心から楽しんでいた。
高校受験の合格発表の日、
第一志望校に合格していた幸弘は
遥に直接伝えようと
図書館にスクーターで向かった。
遥が見当たらないので
幸弘は職員のおばさんに尋ねた。
「すいません、司書の関口さんは
どちらにいらっしゃいますか?」
「・・・?彼女は・・・今日は・・・
休みです。・・・何か御用ですか?」
「いえいえ、大した用じゃないんで。
失礼します。」
大急ぎで遥の家へ向かった幸弘は
玄関扉を開け愕然とする。
「え?あ、あれ?」
家の中は荷物が何も無い空家状態だった。
幸弘は慌てて部屋番号を確認するが
そこは遥の部屋に間違いなく、
ただ表札のプレートは無くなっていた。
訳が分からない幸弘は
うろうろと部屋中を歩き回っていた。