ルッキング・フォー・ラブ ☆リアル・ファミリー☆
 ( 喫茶店内 )

テーブルに着く4人。

幸弘の隣に女子中学生が座り、ニコニコ顔で腕に抱きつく。

「何をしてるんだよ!離しなさいって!」

腕を振り解こうとする幸弘。

「止めろって!で何なんですか?話って?」

初老の女性が口を開いた。

「この女の子が幸(ユキ)。この男の子が弘(ヒロ)。二人で幸弘・・・

 双子であなたの子供です。」

「・・・え?・・・」

「あなたが父親です。」

「は?はぁぁ~?何言ってるんですか?あなた?」

「ですから、あなたの子供なんです。」

「何ですか?それ?じ、じゃあ母親は誰だって言うんですか?!」

「関口 遥です。図書館の司書の。先日交通事故で亡くなりましたが、死ぬ間際に

 あなたが父親だと・・・」


(病院の一室)

ベッドで息絶え絶えの遥。見守る幸と弘。その脇で祖母が大声で語りかける。

「父親の名前を言っておくれよ!あたしは年だし育てられないよ!この子達が施設に入っ

ても良いのかい?遥!」

「・・・新田 幸弘・・・ごめんね・・・」

「ママ!!」

幸と弘が叫んだ時、遥は息絶えた。
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