蓮見さんと100の事象
午後のティータイム
「やっぱり美味しい」
ふんわりと笑みを浮かべながら
紅茶を飲んでいる蓮見さん
「さぁ、これもどうぞ」
蓮見さんの前に置かれたのは
シフォンケーキ
ここは数学準備室
数学教師である瀬良に
割り当てられたら部屋
今は普通なら授業中だけど
退屈で抜け出した蓮見さんが
廊下で瀬良に会い、お茶に誘われ
今に至る
「瀬良先生、いつも
ありがとうございます」
にっこり笑う蓮見に瀬良も微笑み返す
実はこういうことはたまにある
瀬良に誘われ午後の授業の時間
2人でお茶をしている
教師としてどうかと思うが
蓮見といられるなら瀬良にとっては
どうでもいいことなのだ