リフレイン










私が声を止めると同時に静まり返る個室。




蓮司から目を逸らし、同様を隠せない私。


思わぬ再会に目を見開いて驚く蓮司。


唯一今の状況が分からず、固まった私を不思議そうに見る志崎社長。







そうだ!今は営業中だ。

戸惑ってなんてられない。



他人のフリをして、何とか今日を乗り切ろう。





そして蓮司とは会わなかった事にすればいい。








再び顔を上げ、何事もなかったかの様に笑顔を作った。





「申し訳ございません。
本日担当をさせていただきます、細井すみれと申します。
よろしくお願いいたします。

本日のお料理ですが・・・・・」






大丈夫、私ならできる。


だって別れてから3年も経ってるんだから。







2人にメニューをお見せしながらお料理の説明をする最中、

蓮司はずっと私の方を見ていた。





その視線がだんだん私の体を熱くしていって、、、



蓮司の事が大好きだったあの頃の様に、

私の心臓はドキドキと大きな音を立てて、









動き始めた。















< 17 / 19 >

この作品をシェア

pagetop