リフレイン
私が声を止めると同時に静まり返る個室。
蓮司から目を逸らし、同様を隠せない私。
思わぬ再会に目を見開いて驚く蓮司。
唯一今の状況が分からず、固まった私を不思議そうに見る志崎社長。
そうだ!今は営業中だ。
戸惑ってなんてられない。
他人のフリをして、何とか今日を乗り切ろう。
そして蓮司とは会わなかった事にすればいい。
再び顔を上げ、何事もなかったかの様に笑顔を作った。
「申し訳ございません。
本日担当をさせていただきます、細井すみれと申します。
よろしくお願いいたします。
本日のお料理ですが・・・・・」
大丈夫、私ならできる。
だって別れてから3年も経ってるんだから。
2人にメニューをお見せしながらお料理の説明をする最中、
蓮司はずっと私の方を見ていた。
その視線がだんだん私の体を熱くしていって、、、
蓮司の事が大好きだったあの頃の様に、
私の心臓はドキドキと大きな音を立てて、
動き始めた。