あの日々をもう一度
四章 ピンクの絵の具
「でね!ひろきが記念にって指輪くれてさぁ~♪」
只今、友達のかなぽんと恋バナ中。
私の親友、里田 香奈(アダ名はかなぽん)には彼氏がいるらしい。
羨ましくないといったら間違いだけど、恋のことなんてよくわからない。
人生で恋なんかしたことないし、ましてや告白されたことなんて一度もない。
だから、「きゅんきゅん」とか「ドキッ」とかも未体験だ。
「そう言えばさ~なんだっけ、せ~、せぇや?そう星夜だ!その星夜のことだけど、最近凜よくその人のこと話してるよね!それってもしかして…恋?かなっ?」
どきり
今恋って何だろうとか思っていたけどそれが星夜に対してだなんて…
「星夜は…友達だよ?!」
かなぽんがニヤリとした。
何だろうそのニヤリは…。
「その星夜と話しているとどんな気持ちになる?」とかなぽん。
「んー、嬉しくてウキウキする」
またまたかなぽんのニヤリ。
「じゃ、星夜を見るとどんな感じ?」
ニヤニヤしながらのかなぽんの質問に
「えー?そうだなぁ、ドキッってする。あとテンション上が…」
凜が最後まで言い終わらない内に
「それを恋と言うのですよ、お嬢ちゃん♪」とかなぽんが言い切った。
え!あれが恋?!
あのドキッってするのは恋のドキッなんだ…。
我ながら、星夜と同類なくらい鈍感だった…。
そんなこと私が考えてるのも知らずに
「片想いかぁ~♪今からドッキドキの日々だね!頑張れよ~♪」なんて
横からつついてくるかなぽん。
「ンー」
と凜は上の空で返した。
なぜなら凜の頭は考えごとで一杯だったからである。
この気持ちが恋なら、恋というものはなんと楽しいものだろう。
毎日きゅんきゅんとして、目でおって、私の場合毎日会えて話せるのだから。
私は贅沢だ。
なんてことを凜は思っていた。
いつもと違って星夜の家へ行くのは勇気が必要だった。意識していたからである。
ドキドキしながら入ってドキドキしながら星夜と話してドキドキしながら帰ったので分からなかった。
星夜の元気がいつもと違ってないことが。
星夜が言いかけてたことが。
家にもテンションMAXで帰った。
仲違い中の両親を見て今の気持ちが鎮まらない様に直ぐに部屋へ向かった。
だが、いてもたってもいられない。
凜は部屋中の扉をあけはじめた。
十七個目の扉を開けた時、凜の目をひく物があった。
真っ白に花の書かれてある便箋である。
それを出して、シャープペンシルを走らせた。
私の気持ち。
あの人への。
書き終わって読み返すと、とにかく恥ずかしい。
だが自分の気持ちだからと、そっとファイルに挟んでスクールバッグに入れた。
今の私はピンク色の人生です。
只今、友達のかなぽんと恋バナ中。
私の親友、里田 香奈(アダ名はかなぽん)には彼氏がいるらしい。
羨ましくないといったら間違いだけど、恋のことなんてよくわからない。
人生で恋なんかしたことないし、ましてや告白されたことなんて一度もない。
だから、「きゅんきゅん」とか「ドキッ」とかも未体験だ。
「そう言えばさ~なんだっけ、せ~、せぇや?そう星夜だ!その星夜のことだけど、最近凜よくその人のこと話してるよね!それってもしかして…恋?かなっ?」
どきり
今恋って何だろうとか思っていたけどそれが星夜に対してだなんて…
「星夜は…友達だよ?!」
かなぽんがニヤリとした。
何だろうそのニヤリは…。
「その星夜と話しているとどんな気持ちになる?」とかなぽん。
「んー、嬉しくてウキウキする」
またまたかなぽんのニヤリ。
「じゃ、星夜を見るとどんな感じ?」
ニヤニヤしながらのかなぽんの質問に
「えー?そうだなぁ、ドキッってする。あとテンション上が…」
凜が最後まで言い終わらない内に
「それを恋と言うのですよ、お嬢ちゃん♪」とかなぽんが言い切った。
え!あれが恋?!
あのドキッってするのは恋のドキッなんだ…。
我ながら、星夜と同類なくらい鈍感だった…。
そんなこと私が考えてるのも知らずに
「片想いかぁ~♪今からドッキドキの日々だね!頑張れよ~♪」なんて
横からつついてくるかなぽん。
「ンー」
と凜は上の空で返した。
なぜなら凜の頭は考えごとで一杯だったからである。
この気持ちが恋なら、恋というものはなんと楽しいものだろう。
毎日きゅんきゅんとして、目でおって、私の場合毎日会えて話せるのだから。
私は贅沢だ。
なんてことを凜は思っていた。
いつもと違って星夜の家へ行くのは勇気が必要だった。意識していたからである。
ドキドキしながら入ってドキドキしながら星夜と話してドキドキしながら帰ったので分からなかった。
星夜の元気がいつもと違ってないことが。
星夜が言いかけてたことが。
家にもテンションMAXで帰った。
仲違い中の両親を見て今の気持ちが鎮まらない様に直ぐに部屋へ向かった。
だが、いてもたってもいられない。
凜は部屋中の扉をあけはじめた。
十七個目の扉を開けた時、凜の目をひく物があった。
真っ白に花の書かれてある便箋である。
それを出して、シャープペンシルを走らせた。
私の気持ち。
あの人への。
書き終わって読み返すと、とにかく恥ずかしい。
だが自分の気持ちだからと、そっとファイルに挟んでスクールバッグに入れた。
今の私はピンク色の人生です。