男子1人のシェアハウス2
新米執事。 桃


朝パッと目が覚めて顔を洗いにいってキッチンに行くと誰かが料理をしていた。

「誰?」


私はキッチンを見た。


すると、タキシードの上からエプロンを着た男が立っていた。


そういえば山本さんが新米執事を雇うとか紙に書いてあったよね。


「おはようございます。桃様。今日のお食事は私紫星(しほん)がやりますので7時までぐっすりとお休みなさいませ。」


爽やか男子みたいな雰囲気の紫星は手際よく料理を作っていた。


「紫星は料理得意?」


「私は料理は苦手でございます。でも、桃様達のためならば苦手も克服出来ます。」


「すごいね。」


あまりの紫星のやる気で心が暖かくなった。
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