男子1人のシェアハウス2


思い出して、桜に話しかけた。


「翔太のこと遊んで最後は捨てるんだよね?」


「いや…。翔太のことを心から好きになった。だから遊ばないし捨てない。」


「そうなんだ。なら良かった。私桜応援するね!絶対幸せになってよ。」


私は涙を堪えながら桜から離れた。


すると、後ろから、

「菜々!待てよ!!」


と翔太の声がして振り返った。


「翔…太…?」


息を切らしながら近寄って来る翔太を最初は拒んだ。


でも、手首を掴まれたら腕の自由がなくなった。


「何?」


「探した。菜々ごめん…。」


えっ?頭の中が真っ白になった。
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