男子1人のシェアハウス2


「龍平のこと信じてたよ。でも、もう信じられなくなった。」


「何が信じられないんだよ。」


「佳奈って子と本当は付き合ってるんでしょ?」


「はっ?佳奈は俺のいとこなんだけど。」


「へっ?」


まさかのいとこ…。

龍平は少し笑った。

「なんだ、亜美の勘違いかよ。」


大きな溜め息をつくと掴んでいた手首を離した。


「で、でも!龍平は私と付き合ってないって言ってたよね?しかも堂々と私の前で変な人扱いして!!」

「それは、謝る。ごめん。」


「ごめんだけじゃ済まされないんだよ。どんだけ傷ついたかわかるの?龍平には私の気持ちを考えたことがないくせに!!」
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