いつも近くに
「あのさ…」
涼がそう言った瞬間思わず身構えてしまう。
なんて言われるんだろう?
お前のことなんてどうでもいいんだよって言われたら、泣いちゃうと思う。


「何で、そんな話しがあるのかわかんないけど彼女なんていないから。」

「えっ…?」


でも、あの日隣にいたのは、誰だったの?


「でも、前に商店街で……」


すごく可愛い子と歩いてたよね?


「あぁ、たぶんそれは……男だと思う。」


涼はそう言った。
あれが女の子だなんて信じられない。
だって可愛かったもん。


「とりあえず、俺は沙羅一筋だから。」


涼はそう言って笑ってくれて……
まだ、好きでいてくれるの?


「告白も断った。」


涼はぎゅっと抱きしめてくれて……


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