いつも近くに
わかった。と言った後に涼は私の頬にキスして・・・

「な、なにして……」

「バイバイ−−!」


私が何か言う前に涼は、帰って行った。
まったく・・・言われるって分かってるならしないで欲しい。

余計なことするから、顔が熱い。


「愛されてるね−−沙羅。」

「由香、見てたの?っていうか、愛されてないし。」


どうせ、からかってるだけ。
すぐに、飽きるよ。


「それにしても、涼君ってかなりモテるみたいよ?」

「えっ?涼が?いやいや、ありえないでしょ。」


泣き虫だし、喧嘩弱いし、オネショしてたし。


「沙羅、いつの話ししてるのよ。私は、今のことを言ってるの。急に身長も伸びたし、すごくカッコよくなったって、私の妹が言ってたよ?」


確かに、身長は伸びたよ?
だけどさ、涼だよ?

「それに、涼君って勉強もスポーツもそれなりにできるでしょ?だから、モテるんだって。」

そうなのかなぁ?
涼が告白されたなんて聞いたことないけど。


「沙羅、好きならちゃんと言わないといけないからね。」


「べつに、涼のことなんてどうも思ってないし。」


涼は、私にとって家族だもん。
それ以上なんてありえない。


「沙羅の馬鹿。」

なぜか由香にそう言われた。
どういう意味なんだろ?
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