いつも近くに
商店街まで行くと、見慣れた姿が目に入った。
栗色の髪の涼…だった。
楽しそうに笑ってて……すごく久しぶりに見た涼の隣には、すごく可愛い女の子がいた。

なんだ、彼女いたんだ……
だから家にも来なかったんだね。

思わず一人で納得しちゃった。

そっかぁ…私は、涼にとってもう必要のない人ってことか。

そう思うとなんだか泣けてきて……

私、涼が本当は、好きだったんだ……
今更、気付くなんて馬鹿みたい。

ほんと馬鹿。
由香は、多分、私の気持ちに気付いてくれてたんだね。

何回も言わなきゃダメだよって言ってくれてたもんね。

私は、その場に居ることは出来なくて、涼とは反対の方へ走った。
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