誘惑上等!
重なっていた体を離すと。
理沙の体の奥にある熱を孕んで敏感になっている場所に、今度は指を忍ばせた。いちばん最初にしたときほどの抵抗もなく入っていく。
大悟が果てたのだからもう終わったのだとばかり思っていたのか、ぐったりしている理沙は何をする気だとばかりに見詰めてくるから「もっかいいじってあげる」とつげた。
「も、もういいよっ」
「さっきはちょっと痛かったんだろ?でも今なら俺のが馴染んだ後だし、敏感になってるから気持ちよくなれると思うよ」
そういって関節を曲げながら指で探ると、理沙は半泣きでだめだとか、もうやめてと暴れだす。痛がっているだけならやめるつもりだったけれど。
彼女がつらそうにしているのが、別の理由があるからだと理沙の潤んでうつろになった目やびくびくと痙攣する体を見て気付いていたから、だからあえて彼女の意思を酌まずに容赦なく「何言ってんだよ」と言っていた。
「さっき俺の好きにしていいっていったのは理沙ちゃんだろ?」
理沙を見下ろしながらにっこり笑うと、仰向けに寝そべっていた理沙は本能的になのか逃げるように頭の方向にずれていこうとするから、彼女の足首を掴んでちょっと強引にもとの位置に引き戻して言った。
「だったらちゃんと理沙ちゃんのこと、俺の好きにさせてよ。な?」