2番目に好きな人との結婚
「…退院した今でも あいつはひとりで再発の不安と闘っている…だけど それ以上に お前の幸せを考えている…だから 言えないんだ…お前を守る為に…」
電話を見つめたまま 静かに涙を流す澪…
さゆり、本当に大丈夫なのか?
「…お前は 和也を 守れるか? 今まで お前は 守られる側にしかいなかったんだ…和也のそばにいるなら強くなって…守らなければいけない。もし…出来ないなら 洸太君の所に戻れ。」
え?…と 俺を見上げる…
「洸太君には…俺から まだ離婚届を出さないでくれと…言っている。お前が 戻れる様に…」
「なんで?…なんで そんな事…?」
「お前が…和也を守れず 逃げ出すなら
それしかないだろ? 子供もいるんだ…
それが一番いい。洸太君なら…お前を守ってくれる…もちろん お前が和也を守れるなら…俺が また何度でも行って…土下座してでも 離婚届を書いてもらうつもりだ…よく 考えろ…」