2番目に好きな人との結婚


…って 思ってるのに いつまでも脱がそうと しつこい和也の頭を羽交い締めにして 私の腕枕で 落ち着かせる。


「早く 寝なさい!…もう!」

「…はいはい。…ん〜…!」


…胸に顔をすりつけて、やっとそのまま眠った。


…前から和也は 疲れた って言った事がない。…聞いた事がない。

疲れてないはず ないのに。

仕事での 辛い事を…言わない。…言わないようにしてくれてるんだよね…全ての人を助けられない時もあるもん…そういう時は 嘘みたいに無口になる。少し 冷たくなる…ひとりだけで傷ついてる…

それが わからずに なんで 黙ったまま 何も言ってくれないの⁈ って…問いつめて…怒らせた事も 前はあったね…

何も言わずに…聞かずに…そばにいてあげたら いいんだって、今はわかるよ…

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