2番目に好きな人との結婚
澪は、和也の前では 涙を流さず…気丈に振る舞っていた…
細々と…和也が しゃべる…
「澪…帝王切開 出来ないか…とか 考えてないよな…俺は…許さないぞ」
「なんで?…もう こんなに育ってる…
和也だって…早く 会いたいでしょ?
…抱っこ したいでしょ?…臍帯血だって
適合するかもしれないじゃない…和也の子なんだから…」
…澪…そんな事 考えてたのか?…でも、まだ 8ヶ月だ…
「…だめだ。ちゃんと守れ。約束だろ?…俺の子 守れって…」
「…わかった。ハル兄、売店 行って来るから…お願い…」
…和也の前では泣かない…ギリギリの精神状態の中でも それを澪は守っていた。痛々しいほどに…和也の事だけを 考えていた…