2番目に好きな人との結婚
「澪…久しぶりだね」
声をかけても 身動きひとつ取らない…
ハルさんが声をかけても、お義母さんが声をかけても、反応がないと言っていたが…
かろうじて 水だけは飲んでくれると さっき お義母さんが泣きながら 言っていた…
…俺でも 無理だ。
だけど…俺も お前を失いたくないんだ。
お前を愛している…今も…
「澪、ちゃんと生きて。…お前はまだ 守らなきゃいけないんだろ?…この子を。
和也君の子を…」
澪の身体が 僅かにピクッと反応した。
「言われてるんだろ?…この子を守れって。和也君から。和也君の愛している
この子を守れって…」
澪の力なく落ちていた手が ゆっくりとお腹に移動する…
「和也君 愛してたんだね。この子を。
誰よりも… 澪はその和也君の思いを無視するつもりか? …思い出せ。和也君は
この子を どう思っていた。お前に 何を言っていた。」